ウクレレボディ整形【その1】
製作中のソプラノウクレレ。ネックに続き、ボディの整形開始です。
以前曲げたサイド材を胴組みしていきます。


先日加工を開始した福島県広野町の榧(かや)材も、追いかけて胴曲げします。まずはサンプルモデルの製作です。


胴組みの手順を師匠に教えていただき、慎重に作業を進めます。まずは胴材の長さを正規のサイズにカットし、組み上げる内部ブロックを製作します。


ボディ内部のブロックは、マホガニー材を加工していきます。

ブロックを貼り付ける前に胴甲内側をきれいに仕上げていきます。今回2本製作しているカマティロ材は、木の粉まですごい色。カマティロ材加工中は手袋必須です。


内側がきれいに仕上がったら、マホガニーのブロックを貼り付けていきます。


貼り付け担当は美紀さんです。うまく貼り付けができてご満悦です。



製作本数も多いので、慎重に作業しつつも、どんどん貼り付けていきます。広野町の榧材もきれいに加工できました。


続いて、裏甲のラウンドに合わせて、胴甲の厚み調整です。ボディバックにはかなりのアールがつけてあるので、鑿と鉋で削り込んでいきます。


続いてライニングの貼り付けです。この部分の接着はなかなかコツがいるようですが、美紀さんにお任せしました。本数をこなしながら身体で覚えていきます。

広野町の榧にも貼り付けていきます。それにしてもきれいな榧材です。完成が本当に楽しみです。



美紀さんがライニングを貼り付けている間に、横では表甲&裏甲をボディラインにラフカットして、ブレーシングの貼り付けを進めます。


ブレーシング材も製作モデルに合わせて、師匠にお力添えいただき新たに製作しました。
今回の作業では、ボディ完成まで辿り着けませんでしたが、まもなく形になりそうです。
筑北村は春を通り越して夏のような陽射し。長袖で作業していると汗ばんでしまう程です。


サンプルモデルの製作を開始した、広野町の榧材採用モデルの表甲&裏甲も、その他のモデルに追い付かせるように加工していきます。
こちらのモデルは、師匠の「Yokoyama Guitars」ロゼッタデザインを採用させていただく事に。
素敵なデザインですので、ぜひ加工の手順も指南いただきたいと考えていました。


さすがに一発では体得できませんが、大まかな流れを教えていただき形にしていきます。


ここまで作業が進めば、ほぼ同じ手順まで追いつきました。ネック材も同時に作業を進めていますので、こちらもまもなくです。
さて、今回製作のウクレレの中に、実はオーダー依頼をいただいたモデルが1本混ざっています。
そのモデルにインレイ加工をお願いするべく、新潟県十日町市のオガワインレイクラフトさんを訪問しました。



途中、雪下人参の看板に後ろ髪を引かれ、立派な人参を購入しました。とても楽しみです。


入れていただくインレイは、すでに小川さんと打ち合わせ済みなので、お願いするネック材をお渡しして工房へとんぼ返りです。
小川さん、よろしくお願いします!
ますます完成が楽しみです。